riceworkの日記

仕事に関する実体験を報告していきます。

トライ&エラーが嫌になっても、形を変えてトライ&エラーをし続けなければならない

この記事は5分程度で読めます!

最初はそれなりに"社会人"をやれていた気がする。

 新卒で入った1社目で土木設計をしていた頃は、がむしゃらに目の前の作業をし続けていればそれで仕事が成り立っていました。給料をもらいつつ、仕事を少しづつ覚えていけばそれで良いと言われていたし、俺自身もそう思っていました。
 作成資料の誤字脱字、計算ミス、マニュアルの読み間違い、図面の描き間違いを繰返し、マニュアルに付箋を貼り、タイマーを使用し、上司に文章添削をしてもらい、計算結果もダブルチェックを依頼して一緒に作業をしてもらう事で何とか成果を出していました。

 けれど27歳になった頃から疑問を抱き始めました。6年目なのに残業が減っていないと言うかむしろ増えていて、プライベートの時間を削らざるを得ない場面が多すぎる。
 兎にも角にも、辛かったです。残業削減のためトライ&エラーの繰り返しがあと40~50年続くと考えると、急に仕事を辞めたくなってしまいました。定年まで設計仕事をし続ける気力がなくなりました。

 そして転職するなら20代のうちに…年齢が若い方が有利と思い、6年目の春から転職活動をし始めました。

初めての転職

 自分なりに分析をした結果、転職先はデスクワークが多い職場は避け、現場仕事が多い職場に絞りました。そうすると、自然と測量分野の会社が候補に挙がりました。測量分野は土木設計と隣り合わせであり、土木設計でも少なからず測量に関わっていました。また、どちらも官公庁を相手にする仕事であり、業務の流れは似ている箇所があります。

 そして、忙しいながらも何とか面接に顔を出し、1社から内定を頂きました。その内定が出た時は6年目の夏で、転職しようかとぼんやり考え出した時から通算して約半年が経過していました。他に定を貰う気力はありませんでした。
 正直、仕事に支障がない様に転職活動をするのはしんどかったです。毎日20時とか21時まで残業しているのに(全然残業していないと思われるかもしれませんが俺は辛かった)、平日に1日面接する時間を作るなんて、仕事の責任を放棄するしかありませんでした。納期に間に合わなければ部長とかと一緒に謝罪に行こう。そしてクビになったとしても、転職先で働こう…と。結果として、1日無理して休んだくらいでは納期を過ぎる事はありませんでしたが。

転職に失敗した…。

 そうして、後先考えず会社を休み、何とか転職を成功させたのもつかの間、転職先で働いていても以前の職場の嫌な雰囲気がフラッシュバックしてきました。詳細は別の記事で触れますが、1本の業務に集中している時に別件の話が入ってきたり、知っておくべき準則やマニュアルを覚えていない自分に対する嫌悪感を抱く場面が減りませんでした。

 そもそも仕事に興味がないというのが、その嫌な雰囲気の一因になっていると思い至り、2023年9月現在、再度転職活動をしております。思い切り職種を変え、生活水準も落とし、より単純で頭よりも体を使う様な職を探して。

 転職して5カ月しか経っていませんが、土木設計で興味がない事を6年トライ&エラーをしてきて、転職先でもそれを繰り返そうとしていると考えると、必ずしも早すぎるという事は無い…と思いたいです。

トライ&エラーが嫌になっても、やっぱり頭を使わなければならない。目指すは適度な開き直りか。

 冒頭に挙げた設計での様々な工夫も、測量では少し役に立っていましたが、次の職場では全く役に立たなくなるかも知れません。しかし、転職もまたトライ&エラー。長く職場に居続けるか、早めに見切りをつけるか、貧相な経験からそれを判断するのはビビりますし、嫌になります。ここでも頭を使わなければならないのか…と。転職を繰り返すのは、転職市場では良くないと言われていますしね。

 ですがその経験が無ければ、定年まで賃金を得続けることもできないでしょう。不器用は不器用なりに、せめて奨学金を返し終えるまでは職に就き続けなければなりません。
 ただ、この文章を書いていて思い出した事は、最初の転職をしていた時の「納期に間に合わなければ部長とかと一緒に謝罪に行こう」という投げやりな態度を取っていた時期は、割と気が楽だったという事です。
 適度に開き直ったり投げやりになる事が、定年まで働き続ける鍵になるのかもしれません。それもまたトライ&エラーで検証していけたら良いと思います。